ご寄付のお願い

待機児童問題が解消した後に

国・自治体は待機児童問題を解消するために保育所をたくさん作り待機児童問題はかなり解消していますが、保育所の定員数と児童数がいつも一定のバランスというわけにはいきません。保育所を増やし過ぎれば余ってしまい、小さい保育所から経営が困難になっていっています。

我々福祉事業者は補助金で運営しています。補助金事業は利用者数が増えても規模が大きくなるだけで比例した利益は生みません。逆に利用者数が減ればその分赤字になってしまいます。現在がその状況です。コロナ禍で出生数が減っていることも大きな原因です。

どう工夫しても、経費を削減しても、限界があります。行政に訴え続けていますが、改善の見通しはありません。

良い保育を今後も続けたい

みなさんに支えていただき、フジキ保育室はもうすぐ、あと2年で50周年を迎えます。しかし残念ながら50周年を無事迎えられる見通しが立ちません。コストを抑えることでフジキ保育室の良さを失うのであれば続ける意味もありません。

フジキ保育室が今までと変わらず小さな毎日を子どもたちと共に歩んでいけるように、我々も渋谷区・東京都・厚生労働省にこの状況を何とか改善してもらえるように訴えて頑張り続けていきますが、みなさんのさらなるご支援が必要です。

なにとぞ暖かいご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

寄付のお振込先:ゆうちょ銀行

口座名義:フジキ保育室

口座記号番号:00160-3-421373


セーフティネットとして

・産後鬱をはじめとして保護者の健康に問題がありまた医師の診断がなくとも同様の不安を抱える方
・出産前後に離婚したシングルマザーやファザーである方
・障がい児を育てあるいは自身が障がいを持つ方
・多様な働き方の中で産休明けから職場復帰が必要な方
・就職活動をするために利用したい失業中の方
この他に、初めての子育てに不安があったり、集団の中で生活する機会を与えながら育てたいと望む方や、父親の仕事が極端に忙しくワンオペの状況にある母親など、潜在的に困ったり苦しんでいる方たちの子どもをお預かりすることでセーフティネットとして支えてきた面もあります。

現在、行政には早生まれの0歳児を受託できるシステムがありません。2・3月(数年前までは12月・1月も)に生まれた児童は自治体に新年度の申し込みができませんので我々のような認証保育所を含む認可外保育所が引き受けてきました。

0歳児をお預かりするには早くて産休明けの生後57日からとなります。ですから3月生まれのお子さんを受託することができるのは6月1日からとなり、4・5月は空けてお待ちする必要があります。ところが人件費や家賃など受託児童の人数に関わらず運営するための費用は同じですので空けてお待ちしている間は赤字になってしまうのです。

また保育指針では0歳児3人につき1人の保育士を配置するよう定めていますが、4・5月生まれのすぐ満1歳になる子どもでは可能でも、生後2・3カ月の乳児を規定の人数で保育することはできません。つまり早生まれのお子さんを預かるということは人件費や個別の離乳食など、よりコストのかかる保育です。

認可保育所だと入所にあたり求められるご両親の就労など条件も、認証保育所では無条件にに受託できることが良さでもありますので、利用者の皆さんそれぞれの子育て観や生活スタイルに合った預け方を実現できるようサポートしたい、そうやって楽しく気持ちよく産み育てることができる環境を整えることこそがささやかですがこの国の福祉に必要だと考えています。

★例えば国産の食材を使った安全で美味しい食事をいっぱいおかわりができるように作ることも、木や布でできたおもちゃにこだわった環境作りにもとてもコストがかかります。

★例えばプールや水遊びが0~2歳の遊びには欠かせません。蛇口から出てくる水に興味を持って子どもたちが満足するまで流水で遊ばせてあげるためにはとてもコストがかかります。

★今の園舎も10年が経過し、壁や木部のデッキ・テラス、水回りなど修繕が必要になっています。

このように、利用者の皆さんに寄り添い、子どもたちの育ちに寄り添う保育所であり続けるためにはとてもとてもお金がかかります。20年後の世の中を担う子どもたちが少しでもよい環境で育つように、ご理解とご協力を賜りたく何卒よろしくお願いいたします。

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口座名義:フジキ保育室

口座記号番号:00160-3-421373